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第二十回 目的地はどちらですか?




「教えてくださいな。私はここからどっちのほうへ歩いていけばいいの?」


「それは、お前がどこに行きたいかによるな。」猫は言いました。


「私はどこだってかまわないのだけど」アリスは言いました。


「ならどっちの方に歩いたって同じじゃないか。」猫は言いました。(不思議の国のアリスより)


この話を見たときになるほどと唸った。




本人がどうなりたいか、どこへ向かいたいか。



それがないと成長すること自体難しい。




目的地がわからないと本人もどこに向かえばいいか、どれだけ努力すればいいか見当がつかない。


いわばゴールのないマラソンをやらされるようなものだ。


そしていつまで続くかわからないマラソン。


最初は頑張るかもしれない。


でもそのうち絶対あきらめる。


ゴールがないのだから。




周りのサポートも同じ。


本人がどこへ向かうかわからないのに、道案内なんてできない。




成長に一番大切なのは子供たちが自分がどうなりたいか、どうしたいか。


その目的地をまずははっきりと、具体的に決めることがスタートになる。




それは子供たちではなく周りの大人も同じだとおもう。




指導者として子供たちをどう成長させたいか。



親として子供たちにどう成長してほしいか。




もちろん必ずしもその目的地にたどり着くかどうかわからない。


むしろ途中で目的も変わる可能性が高い。




もしそうでも、目的地が決まっていれば、その方向に進むことができるし、


目的地にも近づくことができる。





それこそが成長だと思う。




私たちは子供たちに問いかけていかなくてはならない。




「君たちはどうなりなたい??」




それが決まれば子供は勝手に、そして自信をもって成長してくれると思っている。








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