第二十回 目的地はどちらですか?
- 高坂剣友会
- 2020年11月4日
- 読了時間: 2分
「教えてくださいな。私はここからどっちのほうへ歩いていけばいいの?」
「それは、お前がどこに行きたいかによるな。」猫は言いました。
「私はどこだってかまわないのだけど」アリスは言いました。
「ならどっちの方に歩いたって同じじゃないか。」猫は言いました。(不思議の国のアリスより)
この話を見たときになるほどと唸った。
本人がどうなりたいか、どこへ向かいたいか。
それがないと成長すること自体難しい。
目的地がわからないと本人もどこに向かえばいいか、どれだけ努力すればいいか見当がつかない。
いわばゴールのないマラソンをやらされるようなものだ。
そしていつまで続くかわからないマラソン。
最初は頑張るかもしれない。
でもそのうち絶対あきらめる。
ゴールがないのだから。
周りのサポートも同じ。
本人がどこへ向かうかわからないのに、道案内なんてできない。
成長に一番大切なのは子供たちが自分がどうなりたいか、どうしたいか。
その目的地をまずははっきりと、具体的に決めることがスタートになる。
それは子供たちではなく周りの大人も同じだとおもう。
指導者として子供たちをどう成長させたいか。
親として子供たちにどう成長してほしいか。
もちろん必ずしもその目的地にたどり着くかどうかわからない。
むしろ途中で目的も変わる可能性が高い。
もしそうでも、目的地が決まっていれば、その方向に進むことができるし、
目的地にも近づくことができる。
それこそが成長だと思う。
私たちは子供たちに問いかけていかなくてはならない。
「君たちはどうなりなたい??」
それが決まれば子供は勝手に、そして自信をもって成長してくれると思っている。
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