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第十四回 襟を正す



コロナの関係で今年度の活動開始が遅れてしまったが、毎年始まりの時期は六年生のリーダー意識の向上に苦労する。




それもそのはず。


去年までは上級生の真似をしていれば良かった。


しかし今は自分たちが最上級生。


今度は手本がいない。


後輩たちから見られる一方だ。




この見られているという意識を持てるようになれば自然と成長する。


しかし、なかなかこれが難しい。




人は自分が望まなくても見られる。


上に立てばたつほど。


そして自分が望んだ通りに見てくれるとは限らない。




だからこそ普段の行動を律する必要がある。


襟を正すとはこのことだ。




キャプテンはだいたい指導者が決める。


しかし、リーダーは周りが決める。


仲間が稽古中だけでなく、普段の行動をみて、この人の言うことは間違いない、正しいと思われる人はその人の指示に従うのだ。


行動が伴ってない人の指示には誰も従わない。


それどころか、この人のまねはやめようと見事に反面教師となってしまう。




だから六年生には毎年言う。


面をつけていない時の行動こそ見られている。


常にいいことよりも正しさを求めて欲しいと。




正しさはルールや基本を理解していないとできない。


いいことは時代によって変わるし、空気によっても変わってしまう。



判断の基準は正しさだ。


正しいことは時には疎んじられる。


しかし、正しいことは時代を超えても変わらない。


空気に流されず、雰囲気に負けず、正しさを求める人を作っていきたい。




というわけで令和2年度の六年生づくりの始まりである。




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